うつ病のわたしからあなたへ 心レター

うつ病の療養から見えてきたこと、心の病を抱える方やご家族に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。特に、精神疾患での労災について、詳しく説明します。

うつ病と孤独感

こんにちは。あやです。

今日は何だか孤独を感じてしかたがないので、

うつ病と孤独感について書こうと思います。

 

自宅でうつ病の療養をしていると、一人で過ごす時間が長くなります。

治療初期の方は、社会から断絶されたような孤独感を覚えることが多いようです。

みんなは会社や学校に行っているのに、自分は何もしていない……。

そう思って孤独や罪悪感を感じるという話はよく聞きます。

これでは、心が休まらないですよね。

 

治療初期の孤独感は、今の自分の状態を認めることで解消されます。

本当なら働いている/通学しているという考えは、現状の否認です。

今、あなたは「うつ病患者」なのです。

患者としての仕事をしましょう。

通院、服薬、休息、睡眠、どれも患者としての「仕事」です。

患者として良い仕事をすることで、回復も早くなります。

無理して家事や勉強をするのは、休みになりません。

ちゃんと休まないと、かえって回復が遅れます。

今、社会人や学生として機能していなくても、患者として機能すればいいのです。

 

患者として「いい仕事」ができたときは、

よくやってるね、お疲れさま!と自分をねぎらってあげてくださいね。

ちゃんと眠れた、ごはんを食べた、お風呂に入った。

こういうささいなことに対して、自分をうんとねぎらってあげてください。

自己肯定感の基礎の基礎をこうやって作っていくと、楽になります。

 

対して、療養が長くなってきたときの孤独感には注意が必要です。

自戒をこめて書きますが、この孤独感は、下手をすると希死念慮につながります。

わたしが去年、自殺企図で入院した時も、孤独感が重要なテーマでした。

 

パートナーと口論したことをきっかけに、具合が谷底に落ちました。

それまでわりと元気だったのに、1日中ベッドにいたほどです。

この時、パートナーは「大丈夫?」と声をかけてくれませんでした。

後から聞くと、下手に声をかけて、よけいに怒らせるのを恐れたそうですが、

その時のわたしは「20年以上一緒に暮らしても、他人より冷たい」と感じました。

とても、とても孤独でした。そして、自殺の方法を調べて、実行の一歩手前まで……。

 

こんな時は、どうすればいいのでしょう?

孤独感を解消する方法があればいいのですが。

例えば、友達や家族に電話する、SNSの仲良しさんに話しかけるなどで

孤独感が緩和されればいいと思います。

 

もし、そういう手段がなければ、「わー!孤独だ!」と焦らないこと。

その気持ちとじっくり向き合って、うつ病由来のネガティブ感情に飲み込まれないこと。

孤独だ!→どうせ自分なんかダメだ→いないほうがいいんだ

こういうデススパイラルに落ち込まないこと。

この考えは、あくまでうつ病特有の症状であって、本当の自分の認知ではないことを

認識してください。

 

そして、ゆったりとした時間を過ごしましょう。

家族やパートナーが帰ってくるまで待ちましょう。

帰ってきたら、「今日はとても孤独なんだ」と、そっと気持ちを打ち明けてみましょう。

相手のコンディションが悪そうだったら、言わなくてもいいです。

少しだけ、そばにいてもらいましょう。

 

そして、お風呂に入って、眠りましょう。

明日の気分は明日にならないとわかりませんが、

どうしてもつらければ、病院やカウンセリングの予約を入れて、

医療関係者に話を聞いてもらいましょう。

 

とにかく、ネガティブ感情のスパイラルに巻き込まれて

死なないこと。

これが一番大事です。

死なないように、お互いに気をつけましょうね!


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