うつ病のわたしからあなたへ 心レター

うつ病の療養から見えてきたこと、心の病を抱える方やご家族に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。特に、精神疾患での労災について、詳しく説明します。

うつ病 今さらながら初診の話

こんにちは、あやです。

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。

特にすごく体調を崩したとかではないのですが、

日々あれこれとやっているうちに

時間がたってしまったという感じです。

相変わらず、スローペースで過ごしています。

 

さて、今日は本当に今さらなのですが、

うつ病の初診時のことについて書いてみようと思います。

先日ちょっと思い出したので、

もしかしたら、これから受診する方の役に立つかもしれないと思ったからです。

 

私が初めて精神科を受診したのは、

今からほぼ10年前(!)の5月下旬でした。

 

なぜ受診しようと思ったかと言えば、

その1ヶ月ほど前から、睡眠に問題を抱えるようになったからです。

夜なかなか寝つけない、眠ってもすぐ目が覚めてしまう。

もともと残業が多く、ただでさえ睡眠不足なのに、

ほとんど眠れなくなってしまいました。

これはかなりキツかったです。

 

その前からも、すごく疲れていましたが、

仕事が忙しいから無理もないと、自分では考えていました。

常にイライラしているのも、体が重いのも、

やはり仕事が忙しいせいだろうと思っていました。

 

でも、眠れないのは、本当につらかったです。

それで、「精神科を受診してみようかな」と

夕食の席でポロリと言ったところ、

パートナーからは強く勧められました。

 

翌日、仕事の合間にスマホを見てみたら、

パートナーから「予約した?」とメールが届いていました。

私は仕事で急な用ができて、移動中だったので、

「まだ」と返事しました。

すると、わりとすぐに「早く!今日中に予約して!」と

催促のメールが届きました。

彼女は休憩時間中だったんでしょうね。

それで私は「もう……、忙しいのに……」と思いながら、

その日のうちに予約を入れました。

直近の休みの日に、初診の予約を入れたと記憶しています。

 

予約した日が、たまたまパートナーも休みの日だったので、

一応ついてきてもらいました。

私としては、睡眠薬をもらって帰ればいいやぐらいに考えていたのですが、

初めて精神科を受診するので、何となくついてきてもらった感じです。

 

受付をすませると、チェックシートのようなものを渡されて、

診察の前に書いてくださいと言われました。

初めてだったので、正直に答えたと思います。

たまに「うつ病チェックシート」のようなものを

ネットでも見かけますが、あれに似た感じのものでした。

 

順番がきて呼ばれて診察室に入ると、

先生から「軽いうつ状態ですね」と言われました。

若い女性の先生でした。

「お仕事は休めますか?」ときかれ、

まさかそんなことを言われると思っていなかったし、

めちゃくちゃ忙しかったので「無理です!」と答えました。

 

軽いうつ状態と言われたので、自分がうつ病だとわからなかったし、

「休めますか?」の問いかけも

形式的な感じがしたので、即座に断ってしまいました。

 

「これから数ヶ月間のお仕事の状態はどうですか?」という質問もありました。

私は「ますます忙しくなります」と、ありのままを答えました。

先生は、うーん困ったなという顔をして、

「家ではゆっくり休むようにしてください」とアドバイスして、

抗うつ剤と安定剤、睡眠薬を処方しました。

薬の副作用が強くないかを見るために、

次の診察は1、2週間後になったと記憶しています。

 

前にも書きましたが、先生をうらむ気持ちはありません。

でも、はっきりと「うつ病です」と伝えてほしかったです。

自分にうつ病の診断がついているとわかったのは、

初診から1ヶ月以上後に「うつ状態とはうつ病のことですか?」と

質問して、やっとです。

 

でも、うつ病だとわかっても、自分自身に病気の知識がなかったし、

もう正常な判断力も失っていたので、

仕事はそれまで通り続けてしまいました。

薬を飲んでいれば治るんじゃないかと、何となく思っていました。

休職したのは、2年後です。

 

これが大きな間違いだったと、今ではわかります。

うつ病だとわかったら、仕事はすぐに休まないといけません。

でないと、予後がとても悪くなります。私のように。

うつ病10年なんて、私は40代をまるっきり棒に振ったのです。

 

患者があらかじめ病気の知識を持つのは無理なので、

医師がきちんと説明してほしかったとも思います。

うつ病とはどんな病気なのか、最悪どうなるものなのか、

服薬に加えて休養が治療には必須であることも、

説明を受けていたら、自分の選択も変わったのではないかと思います。

 

医師側の事情もわかりますけどね。

「休め」と強く言ってしまって患者が休職すると、

そのことで不利益を被るおそれがあるでしょうし、

患者のキャリアに医師が責任をもつこともできませんから。

でも、やっぱり健康でなければ、結局患者はキャリアも他のものも

失ってしまうので、強く休職を勧めてほしいです。

 

なので、もしこれから精神科やメンタルクリニックを受診する方がいたら、

まずは病院をきちんと選ぶことをお勧めします。

小さなクリニックで、病院名と院長の名前が違うところはNGです。

私が行った病院はそうでした。

雇われ院長なので、責任をもって仕事をしない可能性があります。

 

また、うつ病とかうつ状態と診断されたら、

どんな状況でも、仕事は即日休職してください。

職場のためにがんばったところで、

苦しむのは自分です。

その苦しみを肩代わりできる人なんかいません。

すぐに休んだ方が、早く良くなります。

逆に、仕事を続けていると、どんどん悪化します。

今後のキャリアや収入を守るためにも、

すぐに休職してください。

 

なんでこんなおせっかいなことを書くかといえば、

自分がめちゃくちゃ病状が悪くなって、

死ぬほど苦しい思いをしたからです。

あの苦しさは、誰にも味わってほしくないのです。

死ぬほどしんどいのに、死にはしない。

まさに地獄です。

 

仕事は大切ですが、職場は何もしてくれませんよ。

自分の健康は自分で守るしかないのです。

とにかくお休みしましょう!!!


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