うつ病のわたしからあなたへ 心レター

うつ病の療養から見えてきたこと、心の病を抱える方やご家族に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。特に、精神疾患での労災について、詳しく説明します。

もしも世の中の全員がうつ病を経験したら

こんにちは。あやです。

もう秋ですね。季節の変わり目で体調を崩している方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

うつ病療養中の身には、季節の変わり目はこたえますね。

私も慎重に体調管理しています。

 

さて、今日はタイトルの通り、もし全員がうつ病を経験したら?という

空想物語を書こうと思います。

そんな空想をしても仕方ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

うつ病目線で世の中の仕組みを考えることには、とても意味があると思います。

 

なぜなら、今まさに過重労働で苦しんでいる人がたくさんいて、

そんな中今日は自民党の総裁選が行われ、

安部さんの3選がほぼ確定しており、「1億総活躍」の路線が続くからです。

 

今の世の中は、高齢の男性を中心に考えられています。

決定権を持つのも、相変わらず高齢の男性達です。

彼らは自分たちの成功体験を信じていて、今の世の中が変わっていることに

気づかず、あるいは気づいても無視して、自らの権益を守ろうとしているのです。

彼らの頭には、うつ病患者の存在はありません。

 

もし、世の中の全員がうつ病を経験して、重要事項を決定するとすれば、

今とはずいぶん違う社会になるのではないでしょうか。

 

例えば、次のようなことが考えられます。

 

長時間労働は禁止

・週5日働かなくてもいい

・休憩時間は、定められた範囲の中で自由にとっていい

うつ病が再発して、職場を離脱しても不利にならない

・療養中の生活費は補償する

 

どうです?今よりもずっと生きやすい世の中になると思いませんか?

 

さらには、価値観が変わることも考えられます。

 

・人間は常にトップスピードで走ることはできない

・休養は誰にとっても大切

・人間は大切に扱わないと壊れてしまう

・人にはそれぞれのペースがある

 

こんな風に世の中の価値観が変われば、制度も変わると思います。

誰もが自分の人生をきっちり味わって生きることができるようになるかもしれません。

 

私は最近思うのです。

うつ病を治して社会適応するよりも、社会がうつ病に適応すべきだと。

その方が殺伐とした自己責任社会よりも、きっと人間に優しい社会になるのでは。

 

皆さんはどう思いますか?

元の職場で前のように働きたいですか?

それとも、自分を労りながら、仕事と私生活の両方を楽しみたいですか?

おのずと答えは出るように思います。

人間が人間を大切にできる社会になるため、身の回りから少しずつ取り組んでいきましょう。

 


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うつ病労災審査請求 口頭審理の日程が決まりました

こんにちは。あやです。

今年の1月に労災認定の結果が出て、一部不支給だったために

春から弁護士さんに依頼して、審査請求を進めています。

この度、口頭審理の日程が決まりましたので、

これまでの経緯を簡単にお話します。

 

弁護士さん達と2回ほど打ち合わせをして、

審査請求に対する意見書を作成してもらいました。

その前に、前のクリニックからカルテの写しをもらい、

労働局に対して、労災認定に係る書類・資料の情報開示請求を行いました。

 

カルテと開示された情報を元に、弁護士さんと打ち合わせしたのですが、

開示された情報は、肝心な部分に黒塗りがしてありました。

私の場合、「平成27年12月末で寛解」という結果だったので、

その根拠となる主治医の意見書が大事な部分でしたが、

寛解について「2013年8月から数か月間寛解」と書かれていて、

その根拠を示す記述は黒塗りでした。

 

2013年って、平成27年じゃないんですけど……。

平成25年なんです。この年の6月に初診なんですよ。

なんで主治医がその直後の8月から数か月を寛解と判断したのかも解せません。

 

で、弁護士さんに言われて、前のクリニックに電話してみました。

当時の主治医はすでに辞めているので、連絡先を教えてくれないかと頼みました。

私の後に弁護士さんが電話するので、そちらに伝えて欲しいと。

 

弁護士さんは、すぐに電話を入れて、そのクリニックでの最後の主治医と

面会したい旨と、当時の主治医の連絡先を教えて欲しい旨を伝えたそうです。

そしたら、後日クリニックの事務長からキレ気味の電話があったらしいです。

この事務長、私も大嫌いで、もともとクリニックを作った医師の娘か何かだと思います。

現在は、医師は院長含め皆雇われで、実質的にはこの事務長に権限があるんです。

結果、「この問題には一切関わりたくない」と、協力を全て拒んだそうです。

 

そのため、意見書は弁護士さんが自力で作ってくださいました。

様々な資料を駆使して、私が労災上の寛解状態にあったとは考えられないことを

理論立てて記述してくれました。

また、そもそもの労災認定も、「中程度の出来事2つ+長時間労働」だったのですが、

「明らかに強である」という主張も加え、

これほど重篤うつ病が、休職から半年で寛解するわけがないと補足してくれました。

 

加えて、審査請求に当たっては、労働局に質問をしてもいいことになっているので、

平成27年末で寛解とした明確な根拠を示すように」と質問書も作ってくれました。

 

これらの書類を東京労働局に提出したのが、8月のことでした。

その後、口頭審理の日程調整をしてもらった結果、

10月31日に決定しました。

 

それに先立って、10月12日に弁護士さんと打ち合わせすることに。

弁護士さんから、「口頭審理で意見を述べる原稿を作って」と言われました。

私、けっこう人前で話すの平気なので、原稿いらないと思っていましたが、

作ります……。打ち合わせに必要ですもんね。

 

さあ、来月はいよいよ対決です。

今から体調を整えて、挑みたいと思います。


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