うつ病のわたしからあなたへ 心レター

うつ病の療養から見えてきたこと、心の病を抱える方やご家族に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。特に、精神疾患での労災について、詳しく説明します。

カウンセラーの選び方

こんにちは、あやです。

前回、心理職で食べていきたい方への注意について書きましたが、

今日はクライアントの立場から、カウンセラーの選び方について

書いてみようと思います。

 

私はこれまでに、2人のカウンセラーさんにお世話になりました。

1人目は独立開業されている女性のカウンセラーさん、

もう1人は現在通院している病院に勤務している臨床心理士さんです。

 

1人目の方にお世話になるに当たって、

かなり慎重にネットで調べて探しました。

近隣にいくつかカウンセラーで開業している方が見つかりましたが、

その中で自分に合いそうなのは誰だろう?と

ホームページを見て、じっくり検討しました。

 

なぜ慎重に検討したかというと、

もともと私自身、他人を信用して心を打ち明けるタイプでは

なかったからです。

なので、ホームページに記載されている経歴や、

どういう考えでカウンセリングを行なっているか

じっくり読んで決めたかったのです。

 

もう1つの理由は、当時通っていたクリニックが嫌いだったからです。

そのクリニックでも、私が通院している途中から

カウンセリングルームを持つようになって、

臨床心理士の方々が日替わりで担当していました。

でも、クリニックのやり方が気に入らなかったので、

受診以上の関わりを持ちたくなかったのです。

だから、開業しているカウンセラーさんを探しました。

 

私がお世話になろうと決めた方は、女性のベテランカウンセラーでした。

男性に自分のことを詳しく話すのに抵抗があって、

女性を選びました。

お会いしてみると、こちらの話をしっかり聞いた上で、

具体的なアドバイスをくださる方でした。

産業カウンセラー養成の講師もしておられて、

会社の仕組みにも詳しかったです。

 

現在お世話になっている臨床心理士さんとは、

入院中に出会いました。

上記の女性カウンセラーさんにかかっている途中で入院してしまい、

入院中もカウンセリングを受けたいと主治医に申し出ました。

それでは心理検査を受けてくださいと言われ、

担当してくれたのが、現在の心理士さんです。

この方は男性ですが、不思議と全く抵抗がなくお話できます。

退院後も、現在に至るまで、3年以上お世話になっています。

 

これからカウンセリングを受けてみようかなと考えている方は、

以下の点に注意して選んでみてください。

 

  • 継続して通いやすい場所か
  • 継続できる料金か
  • ホームページの作りが、過度にPR中心になっていないか
  • どのような考えを持っているカウンセラーか
  • どのような心理療法を行なっているか
  • 複数の心理療法を習得しているか
  • 効果がすぐに出るなどの宣伝文句を使っていないか

 

ホームページがあまりに宣伝じみたところはおすすめできません。

カウンセリングとは、とても繊細なものです。

宣伝を全面に打ち出しているところは、

収益中心で、クライアントのことをあまり考えていない恐れがあります。

 

最初に挙げた「通いやすさ」も意外と重要です。

カウンセリングは、相談したい問題の深さにもよりますが、

最低でも数ヶ月、長ければ年単位で通うことになります。

あまりに遠かったり、料金が高かったりすると、

そのせいで途中離脱してしまう可能性があります。

 

心理療法については、自分に合いそうなものをやっている方がいいでしょう。

それでも、やはり複数の療法を提供できる方をおすすめします。

1つしか方法がないと、途中で手詰まりになる可能性があるからです。

 

上記の選び方に、資格についての記述がないことに

首をかしげる方もいるかもしれません。

もちろん、公認心理師臨床心理士の資格を持っているに

越したことはありませんが、

資格があることが、必ずしも良いカウンセラーである保証はないのです。

資格を持っていても、カウンセリングの本質を理解していない

カウンセラーはたくさんいます。

 

反対に、それらの格の高い資格を持っていなくても、

地道に学んでしっかりしたカウンセリングを提供できる方もいます。

ただ、やはり数は少ないと思ったほうが良いでしょう。

 

カウンセリングを受けるということは、

自分の経歴や考え、思い、感情、体験など

たくさんのことをカウンセラーに開示し、

一緒に自分を見つめていく作業です。

だから、自分の大切な部分を

雑に扱うようなカウンセラーには、話したくないですよね。

 

最後に、カウンセリングとは、別に心の病気の人だけが

受けるものではないことも知っておいてください。

一人で解決できないモヤモヤやストレスなどを

相談してもいいのです。

ただし、単なる愚痴なら友達にでも話せます。

自分と向き合う覚悟を持って、カウンセリングを受けてみてください。

時間はかかるかもしれませんが、一人で考えるより、

きっといい結果が得られますよ。