うつ病のわたしからあなたへ 心レター

うつ病の療養から見えてきたこと、心の病を抱える方やご家族に役立つ情報をシェアしていきたいと思います。特に、精神疾患での労災について、詳しく説明します。

うつ病治療のカンどころ 休養について

こんにちは。あやです。

先日から季節の変わり目+頭の使いすぎで

少し調子を落としていました。

 

そこで、今日は療養生活の初心に帰って、

休養について書いてみようと思います。

 

休職して本格的な療養生活を始めた当初、

どうやって休めばいいのかわかりませんでした。

始めは体が動かなくて、横になってばかりでしたが、

少し起きていられるようになると、何をしていいかわからなかったんです。

 

主治医からは「ゆっくり休むように」と言われていましたが、

それまでの仕事のし過ぎで、「休むって何だ⁉」という状態になっていたのです。

それで、洗濯や掃除をしてみたり、外に出られそうな日は

少し散歩してみたりと、自分なりに試行錯誤しました。

 

何が今の自分にとって負荷になるのかわからず、

何度も失敗しました。

起きていられる➡動く➡やりすぎる➡症状後退

これを何度も繰り返してしまいました。

 

もし、今うつ病で休職したばかりの人にアドバイスをするなら、

「基本何もしなくていい。ぼーっとしてるのがいい。

やりたいという意欲が出てきたら、まずはマンガを読むとかゲームをするとか

自分が好きだったことをすればいい」

と言うでしょうか。

 

あと、去年入院前までお世話になっていたカウンセラーさんからは、

とにかくリラックスと言われていました。

お風呂に入る、アロマの香りをかぐなど、何でもいいので、

五感が「快」になることをしなさいということです。

このアドバイスに従って数ヶ月、ずいぶん症状は良くなりました。

(まあ、その後入院したので、まだ危うい状態ではあったのですが……)

 

最近、また体と頭が緊張していることに気づいたので、

今日からストレッチの前に「レイダウン」を取り入れてみました。

 

「レイダウン」は、アレクサンダーテクニークという身体訓練法の基本です。

アレクサンダーテクニークは、もともとは俳優のための身体訓練法なのですが、

今では幅広く活用され、リラクゼーション効果も高いものです。

私は前職で、たまたま一流のアレクサンダーテクニークの講師と一緒に仕事をしたので

この「レイダウン」をマスターすることができたのです。

 

やり方は簡単です。

  • 床に仰向けに横たわり、ひざを立てる(枕はあってもなくてもOK)
  • ゆっくりと呼吸する
  • 顔の力を抜くために、両手で顔を撫でおろす
  • ゆっくりと呼吸を続け、体が重力で床に押しつけられるのを感じる
  • 自分の呼吸音を聞く
  • 室内の音、外から聞こえてくる音を聞く
  • ひざが疲れたら、脚を伸ばす
  • 十分リラックスしたら、大きく伸びをして、ゆっくりと起き上がる

これを大体20分くらいかけてやります。

慣れないうちは、頭に雑念が浮かんだり、退屈したりするかもしれませんが、

次第に体に集中できるようになりますよ。

 

休養って、本当に心と体を休めることです。

最初は何の意欲もわかないでしょうから、ぐったりしていればいいです。

そのうちチャージされて、自然と何らかの意欲がわいてきます。

「やらなきゃ」をできる限りゼロにして、

「やってもいいな」「やりたいな」に従って行動する。

 

それを続けているうちに、自分の心が喜ぶことがわかってきます。

自分の心が喜ぶことがわかれば、それを最優先にしながら、

負荷を見極めて、なるべく現状を維持する。

 

現状が維持できれば、次第に調子も上がってきます。

 

うつ病になる人は、私も含めて真面目な人が多いでしょうから、

どうしても「やらなきゃ」を作り出してしまいます。

そんな時は「そうじゃないよね」と、自分を優しくたしなめて、

「やりたい」「楽しい」の方向に向かいましょう。

 

なかなか根気がいりますが、

急がば回れです。

私は失敗を繰り返して、ようやく「急がば回れ」が納得できました。

皆さんが、無理なく自分のペースで回復できますように。

 


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